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最近注目されていると感じるスペイサイドモルト。
オフィシャル通常ラインナップが評価されているだけでなく、蒸留所限定ボトルには素晴らしいシェリーカスクも。
今回はちょい古のボトラーズですが、当時のケイデンらしく、いじっていない樽感プレーンで酒質そのものな風味を楽しめます。

ABERFELDY
Authentic Collection
Aged 17 Years
Distilled 1978
Bottled 1995
750ml 60%

評価:★★★★★★(6)

香り:スーッとするメンソール系の香り、上白糖、乾いた木材、徐々にライチや麦芽を思わせる品のいい甘さも出てくる。芯が強く多少の時間ではヘタれない、少量加水で麦芽系の香りが立って来る。

味:トーンの高い甘さ、そこから麦芽風味強く、ナッツ、水飴、レモンピール。素朴だが適度な厚みと枯れていない若い魅力がある。
後半、徐々にスパイシーで麦芽風味と粘土のような土っぽさ。フィニッシュは高い甘さ、パイナップルやキウイのドライフルーツを思わせる華やかな余韻。

所謂レアモルト味というかグリーンケイデン味。酒を樽でいじっていない感が伝わってくるのはリフィルシェリーカスクでの仕上げでしょうか。
高い度数と合わさって味わいのトーンも高く、両者にはこういうタイプが非常に多いと感じます。


1978ビンテージはアバフェルディにとって特に何かあった年でもなく、グリーンケイデンのボトルマジかっこいい!は散々書いてるので、今さら冗長に書くネタもありませんが、一つ書くならば、レアモルト味、ケイデン味と書きつつも、このボトルに限らず1970年代後半はこういう樽感、酒質が多いように感じます。
先日サンプルを頂いたスペイバーン21年1977や同1978カスクストレングスもこんな感じでしたし、一昨日久々に飲んだタリスカー25年(2004年りリース)の樽感とも共通項がありました。オフィシャル以外のボトラーズでもこうしたキャラクターが見られます。

1970年代後半はシェリー樽の枯渇が本格化し始める時期。以下推論ですが、ファーストフィルが手に入りにくかった蒸留所やボトラーズでは、1960年代に蒸留して1970年代に15年くらいで払い出した樽(シェリーカスク)の再利用が中心となっていたのではないか。
1980年代から本格的に増えてくるバーボン樽への、まさに繋ぎの世代の特徴と言えるかもしれません。