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フェイスブック繋がりで、北海道のウイスキー愛好家Sさんとサンプル交換をしました。
きっかけはSさんがチェッカーズの1960~70年代流通(陶器ボトル)を入手され、チェッカーズにはリンクウッドを感じるかと話題になったこと。こちらからオフィシャルボトルのリンクウッド送付し、チェッカーズを送ってもらいました。
しかし、ただ送ってもらうだけでは面白みがないので、4つのサンプルをブラインドで送っていただき、その中からチェッカーズ(あるいはリンクウッド)を感じられるか、という形式で挑戦しました。
そして結論から言うと、盛大に外してしまいました(笑)。

CHEQUERS
THE SUPERB DE-LUXE
BLENDED SCOTCH WHISKY
1960-1970's
"JAPAN TAX"
760ml 43%
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【ブラインドテイスティング回答】
分類:ブレンデット
銘柄:ハイランドネクター
度数:43%
蒸留時期:1970年代
熟成年数:12年
暫定評価:★★★★★★(6)

"ライトで甘いアロマ、蜂蜜やクラッカー、少々くすんだ香りと強めのコルク臭。
少し粉っぽさのある口当たり、麦芽、シロップ、グレーン由来か穀類の甘さを強く感じる。中間から余韻にかけてスモーキーなフレーバー。
余韻はスモーキーでビター。内陸系のピートフレーバーがじわりと染み込むように残る。"

以上は相手側に回答したテイスティングコメントそのままです。
あらためて見てみると、内陸系のピートを拾ってますし、ジャグボトルにありがちな経年の特徴も拾ってるんですよね。実際一口目で陶器ボトルのサンプルなんじゃないかとは感じていました。
ただグレーン由来か、甘さを強く感じてしまい、モルトのパワーが落ちてグレーンの存在感が増してくる1980年代当たりの流通なんじゃないかとミスリードしたことや、諸々相手側の素性を邪推してしまったのが敗因です。

最終的にはピーティーでコルク臭が出やすい大口径コルクのボトルを採用している、ハイランドネクターじゃないかと予想し撃沈。まぁ同じDCL系に落としたのはせめてもの救いでしょうか(笑)。

正解発表後に飲みなおしてみると、中間の甘さ、コク、スモーキーさはやはりリンクウッドだなと感じさせてくれました。しかしグレーンなのか、妙な甘みが強く感じるのも印象的です。後やっぱりジャグだなぁと。
しかし状態さえ良ければ素晴らしいブレンデットウイスキーであることは間違いありません。


もちろん頂いた残りのサンプルも個別に記事を書いていきますが、どんな内容と回答だったのか、まずはざっくり以下に記載します。
(先日掲載したモナークはこの時に頂きました。)


【無印の小瓶(正解:デュワーズ12年アンセスター)】
分類:ブレンデット
銘柄:チェッカーズ
度数:43%
蒸留時期:1960年代
熟成年数:12年程度

【KAVALANの小瓶(正解:無路良10周年記念ボウモア)】
分類:アイラモルト
蒸留所:ボウモア
度数:55%程度
蒸留時期:1990年代
熟成年数:10~15年程度

【フィディックの小瓶(正解:DTマッカラン1968(35年))】
分類:スペイサイドモルト
蒸留所:グレングラント
度数:50%程度
蒸留時期:1960年代後半~70年代前半
熟成年数:35~40年程度

ブレンデットとシングルモルトを取り違えなかっただけマシですが、自分自身も「チェッカーズにはリンクウッドを感じる!(キリッ)」と豪語しておきながら、色々邪推して外してしまったのはお恥ずかしい次第です。
素晴らしいサンプル、ありがとうございました!