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約3日もブログを放置しました。
更新目当てでページを開いていただいた皆様、申し訳ございません。
土、日と夜遊び、月は実家帰省の結果で、SWをひたすら満喫しています。

その間散々ウイスキーを飲ませて頂き、コメントもまとめているわけですので、ここから先1ヶ月は1滴も飲まずに更新を続けられそうです。もちろん飲みますけど(笑)。

明日から通常運行する予定ですが、今夜は先日参加させていただいた持ち寄り会で飲めた面白いボトル。


Chateau d'Yquem 1989
Premiers Crus Superieur
SAUTERNES
750ml

面白い、なんて言ってはいけないかもしれませんが、如何せんウイスキーブログですのでご容赦ください。
ワインは所謂「安ウマ」的なものをたまに飲みますが、当たり年のワインは初めて飲みます。

世界三大貴腐ワイン産地のひとつ、フランス・ソーテルヌ地方。
そのソーテルヌ地方の貴腐ワインの頂点に君臨しているとも言えるのが、特別第一級の格付けと評価を受けるシャトー・ディケムです。

シャトーディケムの身の上話については、ここで語るよりぐぐって楽天ショップを開いていただいたほうが良いと思いますので省略。
まず香り立ちが凄いですね。
とろりと甘酸っぱい香りは熟した洋ナシや杏のスフレ、蜂蜜、微かに樽の香りもあります。熟成を経て気品ともいえる落ち着き具合です。余韻もまた素晴らしく、ひっかかり、しつこさの無いまま長く続く。
まだまだ熟成を続ける貴腐ワインですが、一説では飲み頃の期間に入っているとのことで、大変貴重な体験をさせていただきました。


さて、普通ならここで終わるんですけどね。
今回ウイスキー仲間の一人が、これを混ぜて飲んでほしいと持ってきたモルトがありました。
1979年に発売された、伝説のボウモア・バイセンテナリーボトル。
シェリーの効いた南国フルーツ感のある大変すばらしいモルトです。
これを上述のディケムに少量加えると・・・。

は?

いや、ディケム単体でも充分素晴らしく、今まで飲んできた貴腐ワインの中でダントツであることは間違いないのですが、次元の違う素晴らしい味わいに昇華します。


上述のフレーバーの底支えとなる濃い甘み、桃を思わせるフルーツ感・・・運命の出会いとはこういうことを言うのか。さらにソーダで割ってみる、「ふざけんな!」という声が聞こえてきそうですが、割られたことでこれまで濃い甘みの中で隠れていたフレーバーが感じられるようになって、これもまた文句のつけようが無い味です。
1杯いくらになるのかわかりませんが、カクテルと考えればこれ以上無いものを味わえました。

かつてヴィクトリア女王は、ロイヤルロッホナガー蒸留所のモルトウイスキーを数滴、グラスのワインに垂らして飲んでいたという話は、ウイスキードリンカーの間ではあまりに有名です。
このエピソードについての賛否はさておき、私もまたその世界を垣間見てしまったのだと。
とんでもない飲み物に出会ってしまいました。