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後々家呑み出来る状況にはなるのですが、 その前にとりあえず1ショット飲んでおきたいと、 仕事も早々に切り上げ話題のニッカウイスキー新商品を 飲みに行ってきました。(一応知多も飲んできました。)
特に楽しみだったのが、限定品の余市ヘビリーピーテッドと宮城峡シェリーカスク。
今日は長めの記事を1本更新していますが、鉄は熱いうちにということで、雑感的な記事を先にUPします。


左から
・シングルモルト余市ヘビリーピーテッド 48% 700ml
・シングルモルト宮城峡シェリーカスク48% 700ml
・シングルモルト宮城峡NA 45% 700ml
・シングルモルト余市NA 45% 700ml


●余市ヘビリーピーテッド 700ml 48%
当ブログでのレビュー: http://whiskywarehouse.blog.jp/archives/1039360906.html

正直、事前に考えていたレベルを超える完成度です。余市好きが求めている余市だと感じます。
かつてのラインナップであるNA~20年とは方向性が違い、蒸留所限定で販売していた新樽熟成の20年物を連想させる熟成感に、ピートを増していくつか他のビンテージの原酒も加えたような複雑さ。シェリーっぽさも少しあります。
また、香味の例えとしてはタリスカーの長熟モノとも共通点があると感じました。
時間と共にスモーキーさだけでなく華やかなアロマも開いてきて、味は厚みのある甘酸っぱい口当たりから強いピートフレーバー。
あまり手放しでは褒めませんがこれは素直に言いましょう、普通に旨い。ニッカさんこれ通常販売してくれませんかマジで。


●宮城峡シェリーカスク 700ml 48%
当ブログでのレビュー: http://whiskywarehouse.blog.jp/archives/1038756460.html

とろり濃厚、どっかんシェリー。このボトルは硫黄が大丈夫かそうで無いかで、評価が分かれると思います。
宮城峡らしいシェリー感で、オフィシャルラインナップで考えると15年の延長線上、そこからシェリー増し。硫黄感は同じくらいかちょい少なめで、甘さの裏から沸いてくるようでした。
スコッチなら、有名どころでOBベンリアック12年シェリー濃い目硫黄トッピング…ってラーメンみたいだなw)
ねっとりと黒蜜のような甘く濃いフレーバー、微かに樹脂っぽさ、かりんとうを思わせる香ばしい硫黄感に、徐々にダークフルーツの酸味、ビターでウッディーな余韻。
つまるところくりりんの苦手要素があるボトルでしたが、シェリーの濃さは良い感じですし、葉巻と合わせると美味しそう。


山崎、白州と同価格帯となり、同じ土俵となった国産ノンエイジ四天王。通称、新余市、新宮城峡。
この2種類は先行サンプルの時点で散々書きましたので、ここで改めて香味については記載しません。

シングルモルト余市(45%)  "新余市"

飲んだ人の感想は、賛否両論のようですね。そりゃーそうだろうなぁと思います。
基準をどこに置くかとか、何を重視するかで全然違った見方が出来ますから。特にこういう若さを感じるモルトは良い面も拾えるし、悪い面も拾えちゃうんですよね。
全く新しいモノであるという考え、あるいは旧NAとの比較なら、双方際立たせたい個性はしっかりあって、ある程度納得できるとは思います。
しかし価格で見て旧10年と比較するとなると、熟成感で劣ってしまうリアル。
ハイボールやロックでガンガン飲ませたかったのかなー。 
まぁダメならニッカ以外のウイスキー飲みましょう。

そして香味以外の点で言えば、今後は双方とも1銘柄に集約される中で、味がキープ出来るのかという疑問は覚えました。
ここから少しでも熟成感を増やしてくれるなら歓迎ですが、そういう変化って過去にあったかなぁ(笑)。
どちらも若さが無くなればピートに樽香と狙った個性は出ているので、屋台骨をしっかりしてほしいです。

今はヘビリーピーテッドとシェリーカスクの話題でカバーされていますが、長く持つものでもなく、数週間もすれば純粋に新発売の余市と宮城峡のみでニッカのシングルモルトを支えていくことになります。
次の戦略をどうするのか、本当に暫くこれで行く気なのか。
ニッカウヰスキーはじめ、アサヒビールの次の動きが早くも気になります。


以下余談。
今日でこのブログ開設からまる6ヶ月経過、明日からは7ヶ月目です。
気がつけばアクセス数は50万を越え、昨日はいろいろあっての瞬間最大風速で1日のアクセス数が1万を越えました。
うーん、ちょっとびびっちゃいますね。
皆様、いつも当ブログをご覧頂き本当にありがとうございます。

そんな中、ウイスキーの師匠とも言える方から、折角のブログだし個性を出して行こう、八方美人はダメというコメントを頂きました。そうなんですよ、これが難しいんです。
良い部分も悪い部分も見る、そしてそこに自分なりの意見をちゃんと述べる。極端に持ち上げれば良いワケでもないし、ディスれば良いわけでもない。辺に中立を保とうとすると八方美人になってしまう。
自分だから書ける記事こそ、個人ブログの魅力なんですよね。次の半年はそういう記事が書けるように個性を問うていこうと思います。