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昨日に引き続き、 今日もスコッチモルトの2015年リリース品です。
最近国内流通の多いベンネヴィス、 前回記事にしたアランビック向けはあまり心に響きませんでしたが 、今回は割と好みなボトルでした。アランビックも改めて飲み直したいですね。
このボトルはウイスキー仲間のYさんから頂き(強奪し)ました。 いつもありがとうございます!!

THE WHISKY AGENCY  & THE NECTAR
BEN NEVIS
Aged 18 years
Distilled 1996
Bottled 2015
Matured in a Refill hogshead
700ml 52.7%

評価:★★★★★★(6)

香り:青さを伴うケミカルなフルーティーさ。サトウキビ、パイナップル、ハーブの爽やかなアロマ。
味以上に鼻腔に刺激を感じるが、度数相応でもある。少量加水すると香りのなじみがよくなり、ケミカル系のフレーバーや刺激が和らぐ。また、蜂蜜レモン、麦芽を思わせるアロマも開く。

味:青みがあるパパイヤや、ケミカルでパイナップルのようなフルーティーさと麦芽風味。
口当たりはとろりとした粘性があり、テクスチャーは比較的丸みを帯びている。後半は微かなスパイスも伴う。
フルーティーさはピートに代わり、ミネラル、灰、乾燥した牧草を思わせるほろ苦さ。
フィニッシュはスモーキーでピーティー、序盤のケミカルフルーティーさの名残を伴う長い余韻。
加水すると青みが軽減され、代わりにケミカルなフルーティーさが前に出てくる。


ベンネヴィス蒸留所はここ数年90年代蒸留のリリースが多い蒸留所の一つ。
安定した旨さで人気があるため、インポーター経由で国内への輸入も多いですね。
不安定な稼働状況が続いた1980年代を経て1989年にニッカウヰスキーが取得。90年代のリリースが増えてきたのは、ニッカ傘下に入った後の生産が安定しており原酒買い付けに応じているからでしょう。
他方でニッカウイスキー(アサヒビール)所有蒸留所の割に、シングルモルトの定番商品は10年のみという少なさ。
2000年頃には21年もあったようですが、確かあればブレンデットだったような・・・。
オフィシャル定番品をリリースするにはある程度の原酒の量と幅が必要ですが、余市や宮城峡のラインナップが絞られた今こそ、15年や18年を限定品ではなく通常販売品として出しても良いんじゃ・・・とも思います。

ベンネヴィスのキャラクター・・・は語れるほど飲んではいません。すいません。
今まで飲んだ中でイメージとしてあるのは、60年代や70年代、そして90年代蒸留に共通するのは紙っぽさ、草っぽさ、そしてフルーティー。90年代はケミカル系のニュアンスを伴う、ともすれば作為的とも思えるほどのフルーツ感があるボトルも。このフルーティーさはハマってしまう人もいると思います。
またボトルによってピートの有無がはっきりしており、これはあるなと思うボトルもあれば、あまり気にならないボトルもあります。
今回のボトルはピーティーな部類で、中間以降に出てくるピートが良い仕事をして、分離してしまいそうなほどのフルティーさをしっかりと押さえつけています。

アイラにありがちな俺俺俺と主張してくるピートではなく、ハイランド系のじんわりと染みこむようなピートが好物な自分は、この手のピーティーなモルトは歓迎です。