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気がつけば8月も終わりが近づいてきました。それはすなわちジャパニーズウイスキー愛好家、特にニッカ好きにとってはXデーとも言える、8月31日及び9月1日まであと1週間を切ったということ。皆様最後の追い込み(買い込み)に余念が無いところと存じます。
 
9月1日はある種の祭りです。しばらくニッカの更新が続く事になると思いますので、今日はサントリー。
先日記事にしたピュアモルト黒の兄弟分、ピュアモルト白は白州蒸留所メインのバッテッドモルトです。
 
SUNTORY
Pure Malt Whisky
"White"
1990's
500ml 43%

 
評価:★★★★★(5)
 
香り:微かなヒネ香を伴う香り立ち。バタークッキー、焦がした麦芽の香ばしさと苦味も伴うアロマ。
メンソールを思わせるアルコール感。香りの質としてはしっかりとして力強い。

味: 粘性があり度数以上に濃さを感じる。麦芽風味、ナッツ、青みのあるバナナ、後半は若さを感じる要素として粉っぽい舌触りとヒリヒリとするアルコール感。鼻抜け麦芽風味、微かなニューポット感。フィニッシュはビターでスモーキー。

加水は特筆すべき点が見つからないが、ハイボール向きでサッパリと飲める。
面白そうだったので黒と白を混ぜてみたところ、そこそこ飲める味に仕上がったのは収穫だった(笑)。


第一印象は同時期に販売されていた、1981木桶仕込を薄めてマイルドにしたような感じ。
どちらも白州蒸留所の原酒ですから当然といえば当然ですが、1981木桶仕込は今は無き白州西蒸留所。1983年に東蒸留所が稼動して現在に至っている中で、このボトルは1990年代流通のノンエイジ。
味から6-7年程度の熟成で考えると、例えば使われた白州原酒は東蒸留所のものを主体に、トップドレッシングとして10年クラスの西蒸留所のものを使ったのかもしれません。
 
同時に販売されていたブラックと比較すると、どちらも若い原酒のフレーバーがありますが、白のほうが経年による古酒感がうまく働いているのもあって、若さが目立たないと感じます。


元々サントリーのピュアモルトシリーズはニッカのピュアモルトシリーズ、赤、黒に対抗した商品だったと言う話です。
竹鶴出したら北杜12年出したり、富士山麓50%が売れたら北杜で50.5%を出したり、新規開発もしつつ、すぐにこうした新しい動きに対応して、したたかに他社競合を狙い市場を取りに来るのはさすがというか、商売人というか。

9月1日にはニッカが余市と宮城峡をリニューアルしてラインナッ プを刷新してきますが、サントリーはどう動くのでしょうか。あ、でもサントリーから知多グレーンが出るんでしたっけ。 グレーンの販売はディアジオもはじめていますし、 ご存じニッカもカフェグレーンを数年前から販売していることは今 更言うまでも無いですね。
一度に安定して大量生産出来るグレーンは、モルトに比べて市場展開しやすいウイスキー。各社これでブランドが確立出来れば・・・と考えているのではないでしょうか。ニッカはカフェグレーンを元々強みにしていましたので、一歩リードしている印象。サントリーがどう追いかけるのか・・・十中八九ハイボールでしょうけど。
まぁ個人的にグレーンは甘くて飲みやすいけど単調で飽きるというか、特に10年程度の若いヤツはどう飲んでも飲み進まないので、こっちの方はしばらくは静観しています。