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いよいよ梅雨入り、今年の関東の梅雨はエルニーニョ現象で長いらしいですね。
なんでも8月くらいまで続くとか。まぁ涼しいのは良いんですが、冷夏だとお米がねぇ。
そしてこの蒸し暑さ、夜は流石に涼しいですが日中の湿度の高さは思わず渡欧したくなるほどです。
あのカラッとした空気でビールが飲みてぇ・・・。
まぁそんなこと無理なので、今夜は定番のハイボールで涼をとるとします。

BOWMORE
Cadenhead Small batch
Distilled 2002
Bottled 2014
Aged 12 years
700ml 56.9%

評価:★★★★★☆(5)
(ハイボールで飲むなら☆6評価)

香り:塩素を思わせるすーっとする香りと灰っぽいスモーキーさ。スワリングするとグレープフルーツピールや和紙の香り。
果実感と若いえぐみ、サトウキビのような植物系の甘さも感じられる。

味:作為的な果実感のある口当たり。果汁30%くらいのグレープフルーツジュース、ライチ、薄めた蜂蜜を思わせるオーク樽由来の甘さと少しの粘性。削り節のような魚介系のダシも感じる。
ボディは軽く、グレープフルーツ感がオーク由来ともボウモアのハウススタイルとも微妙に異なるような、軽いボディと合わさって浮ついた感じさえある。
フィニッシュはスモーキーでスパイシー、さらさらと口の中の水分が乾いていく。


ハイボールにすると軽い飲み口からピート、グレープフルーツ、ダシっぽさ。後半にかけて塩分とヨード。えぐみや紙っぽさはあまり気にならなくなってグイグイ飲める。
こいつはハイボーラーだぜ!

肩から下がったしおりを見ると、
"Many of the 1980's Bowmore had quite a perfumed note about them but this 2002 distilate has none of those notes."
等と書かれ、脱パフュームをことさらアピールしています。
であれば将来のボウモアのスモールバッチには「紙のフレーバーは無いよ」とでも書かれるんでしょうか。