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ちょうど蒸留所にも行ってきたところでニッカネタが続きますが、再びニッカ終売予定品をめぐる旅。
正直このボトルは苦行になることはわかっていたんです。でもひょっとしたら、あの頃とは味が変わっているかもしれないし、自分の好みも変わったかもしれないと再チャレンジ。

ただ、店員さんには怪訝な顔をされましたけどね。
ブレンダーズバーまで来て、そこそこ酒暦のあるヤツがひたすらオフィシャルシングルモルト垂直飲みしてるわけですから。
近々終売なるらしいんで、何買うか検討してるんですよと話すと納得されてました。
「ウチもいつまで出していられるかわからないんですよねー。」とのこと。
カウントダウンは着実にすすんでいるようです。

NIKKA WHISKY
MIYAGIKYO
15 Years old
45% 700ml

暫定評価:★★★★★(5)

香り:ウッディーでサルファリー、乾燥した麦芽香、スワリングすると蜜入りのリンゴやハチミツを思わせる華やかな熟成香。

味:黒砂糖やかりんとうを思わせる甘く香ばしい口当たり、奥には焦げたカラメルやドライアプリコット、ナッツ、ウッディーでリッチな樽感がそのまま余韻に繋がっていく。
余韻はドライで長く、タンニンを感じる苦味。なお硫黄香は序盤から感じられる。

濃厚だが全体的に平坦で、加水してもあまり変化は無くただバランスが崩れていく。
ドライフルーツとあわせると果実味が補われて中々楽しめる。


宮城峡オフィシャルラインナップ、通常販売品の最高峰・・・なのですが、上述のとおり自分には苦行でした。 率直に申し上げて、これなら終売してリニューアルいただいたほうが個人的には希望を見出せるくらい。
まぁそれもこれも、硫黄系のフレーバーが嫌いという自分の好みによるところが大きく、その点については前回の余市12年で散々語ったので、この宮城峡15年についてはその他の視点から述べていこうと思います。

まず宮城峡はそこまでボディーのある酒質ではありません。
15年はシェリー樽原酒を中心としたこってりとした味わいがあり、奥にはフルーティーさも見え隠れするのですが、酒質そのもので受け止められているかと言うと、かなりいっぱいいっぱいという印象。コップで水が表面張力しているあの感じ、かなり危うい。
宮城峡ラインナップに20年が無く、余市や限定品がカスクストレングスに近いハイプルーフで出てくるのも分かる気がします。
通常販売品で20年を作ろうものなら、20年だけでは作れずそれ以上の熟成年数のモノも必要になりますから、余市に比べて相当原酒を厳選しないといけないのと作れないので、必然的にシングルカスクか限定品になってしまうからだと。
その熟成のバランスとして一番とれるギリギリのところが15年なのでしょう。以前蒸留所の有料試飲コーナーでサーブをされていた元社員の方からも、そのような話を伺いました。

宮城峡はバーボン樽や新樽系の樽とは非常に相性がよく、特に新樽長熟原酒はドリンカーの間でも共通して高い評価を受けています。
この15年もシェリーの裏に上記2樽に由来する果実香が見え隠れしているわけで、わざわざ高い金を払ってシェリー樽を調達しないで、後者の2樽をメインに絞ったほうが良い気がしてならないのですが・・・どうなんでしょう。
まぁ海外では軽井沢が評価されているように、濃厚で硫黄系のフレーバーも抵抗が無いケースが多いようですし、濃厚なモノは良い評価を受けています。
結局そこかという結びですが、個人的には今あるシェリー樽原酒は海外向けとしてまわしていただいて、新樽原酒は国内向けで使ってほしいなーと思っています。