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いやー昨日は流石に堪えましたw
最近飛行機が飛んでいる音がすると「ぶーんぶーん」と飛行機の姿を探すわが子の望みをかなえるため、午前中は羽田空港へ。
大量の飛行機と発着、離陸シーンで満足頂いたら、お昼を挟んだ後は、家の近所の公園で滑り台+近場を走る電車ウォッチw
そして夜はナイターで野球の試合。先日ブログでも書いたとおり、宣言どおりの一日を過ごしてきました。
(ちなみに帰宅後は、山と詰まれた食器と衣類の洗浄がお仕事で、やっと本日の自由時間です。)

さて、本日のボトルは少し前にグレンキースの1970年代蒸留、長熟リリースが一気にあったころの1本。
シルバーシール、セスタンテ、信濃屋プライベートカスクリリース50本目記念、BAR STAG16周年記念・・・などなど、ということで、いったい何役のってるんだよという跳満ボトルです。
このボトルのビンテージである1970年は、グレンキースにとって変革の年でもあります。

GLEN KEITH
Silver Seal
"SESTANTE"
Aged 40 Years
Distilled 1970
Bottled 2011
(Specially bottled for Shinanoya & BAR Stag)
評価:★★★★★★☆(7)

"ドライでオーキーな香り立ち、バニラやドライアップルの甘さの中に微かに梅干を思わせる酸味がある。
口当たりのフレーバーは全般的にオーク系のフルーツ感主体、ドライパイナップルやカステラの甘み、後半は原料由来と思われる麦芽系の適度な香味のふくらみがある。微炭酸のように細かい刺激のスパイスも。
フィニッシュにかけては煮たリンゴを思わせるフルーティーな戻り。ドライだがくどさは無く長い余韻。"

グレンキースはシーバスリーガルや100パイパーズの主要原酒。
1957年の操業時は3回蒸留を行っていたものの、1970年に通常の2回蒸留に切り替わっています。
ブレンド用に軽くライトな酒質のものを生産しようとしたんでしょうか。12年そこそこで切り替えということは、ブレンド側の納得がいくものができなかったのかもしれません。
このボトルはどちらの蒸留回数に当たるのか、香味の感じからすれば2回だと思うのですが…。

1970年蒸留のグレンキースは、他のボトラーズからもいくつか同時期にリリースされていました。
それぞれ40年という長期熟成でありながらキャラクターも色々、飲んだ中ではオフィシャルに一番近いベクトルを持っていると感じたのが、このシルバーシールのキース。
ボトル口開け当初はもっとオーク感が強く、フレーバーの輪郭もトゲトゲしていましたが、最近かなり落ち着いてバランスも良くなり、まさに飲み頃という感じになっています。
某BARのマスターが、これは3年くらい寝かせてから飲むとポテンシャルを発揮しそうだと当時話していましたが、まさにその通りだと感じます。

キースに限らず、最近リフィルオーク系の熟成でフルーツが出ているタイプが主流の一つになっています。
ただ、このタイプは味が尖っているものや香味の分離感があるものが多く、数年単位で瓶内熟成させたほうがそれらが落ち着いて楽しめるようになる印象。
ウイスキーはワインほど買ってからのケアはしなくていい、買った段階で完成している酒ですが、あえて寝かせることで変化を狙っていく楽しみもあります。


ちなみに補足の必要もないとは思いますが、STAGさんは北九州を代表する日本でも屈指のBAR。
お通しのコンソメスープからの、オールドハイボールが自分のお決まりの流れ。そして気がつくと散財w
そういえば最近STAGさんに行けてないなあ。最後に伺えたのは1年半くらい前…だったかな。
また伺いたいものです。