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ここのところブログのPV数が1500~2000前後で推移するようになりました。
ウスケバでやっていたときは500~600程度。スマホの普及で4~5年前以上にネットワーク環境に接続しやすくなったとは言え、発信してる情報のレベルはそんなに変わってませんので、純粋にこの5年間でウイスキーに興味を持つ方々が増えたという事なんだと思います。
ウイスキー業界復興の流れを感じますね。そして私は成長してませんね(笑)。

せっかくこれだけ見て頂いてるワケですから、なんか独自色というかこのブログだからこその発信をしたいなと考えています。
このブログを見に来ればコレがわかる、アタリがつく、みたいな。
自分の強い分野といえばオールドブレンド・・・かなぁ、そういえばオールドブレンドの情報は小出しでこそあるものの、総合的なブログって少ない気がします。
この5年間で飲んだオールドブレンドは写真の有無含め相当数あるわけで、それらをまとめて備忘録とするのも面白そうです。

というわけで、今回はオールドボトル。
オールドブレンドの代表格、飲まずにオールドは語れない"THE SCOTCH"ことバランタイン17年の1970年代流通です。

Ballantine's
17 Years old
43% 750ml
1975's

評価:★★★★★★★(7)

"サルタナレーズンと品の良い麦芽香、ブラウンシュガー、スモーキー。
スムーズでモルティな口当たり、レーズン、ドライアプリコット、中間から分厚いピート。余韻は長くスモーキーでドライ、華やかで長い。"

オールドのバランタインの素晴らしさは、その独特な香味にあると思います。
バランタイン味と申しましょうか。無闇にシェリー系、カラメル系ではなく、かといって名も知らぬブレンデットのようにまろやかなだけで個性に乏しいわけでもない。
ハイランドモルトの優しくも馥郁とした風味に、ピート、強いスモークが余韻を引き締める。
バランタインの香味はドリンカーを虜にする魔力があり、琴線に触れた人は一気に沼に引き込まれます。
私の周りでは何人も沼に落ちていきました。気がついたら自分より買っていたなんてのは良くある話(笑)。

バランタインの年代判定は比較的簡単な部類で、今更書くこともないかもしれませんが、紋章の色+その他諸々の情報から絞り込みます。
ただこのボトルに関しては付属品に1975年に1万本の流通として、流通年次が記載されていました。日本流通であれば従価特級表記がある時代、当時の輸入は明治屋です。


単純計算で、このボトルに使われた原酒の蒸留時期は、1950年代ということになります。
魔法の7柱各種もしっかりと稼働中だった頃。

先日記事にした1980年代初頭流通の30年も素晴らしい出来でしたが、この17年も文句なしです。
これから飲まれる方は覚悟のうえ、用法用量を守って正しく飲用ください。