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Wild turkey Forgiven(ワイルドターキー・フォーギブン)。
飲み頃のバーボンウイスキーが入ったタンクに、誤ってライウイスキーを注いでしまい、5000ケースもの廃棄が出かかった惨事から生まれたユニークなボトル、っていうか商魂たくましさが光る1本。
かつてはアードベックとグレンマレイが誤ってバッティングされた"セレンディピティ"が販売されたこともあって、同様の珍事に少なからず話題となったリリースでした。



値段もお手軽で5000円程度、私も1本購入しました。
これが意外に美味しいんです。ラッセル氏が販売を決めたのも頷けます。(実際は激おこぷんぷん丸だったとか…まあそりゃそうですよねw)
ワイルドターキーの代名詞とも言える樽の内側を強めに焦がすアリゲーターチャーによって、濃く仕上がった色合い、柔らかい飲み口に微かな穀物のニュアンス、そして良いバーボン特有のコクも感じられる。

混ざった比率は6年程度のバーボン78%、4年程度のライウイスキーが22%。
6年の原酒を使うワイルドターキーというと、通常ラインナップでは81、101、レアブリードあたりですが、それにしては上述のようにコクがあるような…。
ブレンドが生んだ偶然・・・なんでしょうか、これは現行品のバーボンとしては中々良いと思います。

このボトルは2013年にアメリカで発売され、2014年には日本にも入ってきました。
そして2014年のUltimate Spirits Challengeにおいて、トロフィーを獲得。日本での売り上げも好調。まさしく怪我の功名。
こうして職員のミスから生まれ、結構ヤバイことになりかけていた事件は、文字通り内外から許しを得て円満に解決を見たのでした。

めでたしめでたし。


・・・って、思うじゃん。

先日このフォーギブンについて、現地の酒屋で違うバッチのボトルを見かけた。というコメントを貰いました。
調べて見ると同氏が、1度目の間違い(Batch No,302)に次ぐ、2度目の間違い(Batch No,303)を犯していたことがわかりました。
オフィシャル側にニュースが無いのが気になりますが、既に酒屋サイトでは前バッチと同価格での販売、そのバックストーリーまで掲載されています。

参考:Mid Valley Wine & Liquor
https://www.midvalleywine.com/spirits/Wild-Turkey-Wild-Turkey-Forgiven-Batch-No.-303-91-Proof-w26837646i


1度ならず2度目ともなれば、安〇先生も落胆してしまいます。

酒屋の説明を要約すると、2014年のコンテストでトロフィー貰ったし、こんな人気のある商品を再販しない手はねえぜ、ってことで、同じ混成比率でフォーギブンの新しいバッチ #303を生み出したとのこと。
つまり1回目の間違いは事故でしたが、今回は確信犯。成長していないワケではないのか。

しかし2度目ということで「偶然の産物」ブランドも効果が
弱まります。
世間は初犯はある程度許してくれますが、再犯となると厳しいもの。
果たして前回のような"許し"は得られるのでしょうか。


ちなみに、2013年に販売開始されたBatch No,302も実はセカンドバッチで、ファーストリリースが別にある的な事が書かれたサイトもありました。
確かに302って微妙なナンバーで、今回303になるようですから、301に該当するロットがあっても・・・とは思いますが、年次に誤解があるので、これは勘違いっぽいです。
というか、事実だったら日本で販売する際に散々唱った売り文句が「ウソ、おおげさ、紛らわしい」だったことになるわけで、それこそ許されない出来事です。

参考:Whisky Cast "Wild Turkey Forgiven Batch #302"
http://whiskycast.com/ratings/wild-turkey-forgiven-batch-302/

ラッセルさん、ニューバッチと合わせて説明して頂けませんか(笑)。


追記:ジミー・ラッセルとエディー・ラッセルを誤って記載しておりました。訂正いたします。(5/8 19:40)