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先日、グレンリベット・ナデューラの熟成樽切り替えのニュースを記事にしました。
バーボン樽からシェリー樽に変わりますよ、という話です。

バーボン樽熟成のウイスキーには、オーク香に分類されるフルーティーさや、バニラ・蜂蜜のような甘さが出る傾向にあり、ちょっと前までそうした特徴があるボトルといえば、
「グレンモーレンジ アスター」「グレンリベット ナデューラ」
この2本がオフィシャルとしても、コスパという点でも高い評価を得ていました。

ただ、時代は変わりゆくもので、気がつけば2銘柄とも終売、表舞台を去ってしまいました。
加水ではいくつかあるのですが、ハイプルーフというと限られてきます。
ボトラーズからは頻繁にこの手のタイプのリリースはありますが、基本1万前後で中々手を出しにくい。
何かお手頃で良いバーボン樽熟成のウイスキーはないものかと酒屋を見渡していて・・・ありました。
コイツの存在をすっかり忘れていました。
前置きが長くなりましたが、今回は5000円以内で買える"バーボン樽熟成のウイスキー"として、オススメの1本です。


アラン12年 カスクストレングス
ARRAN CASK STRENGTH
Aged 12 years
Batch No,4
53.2% 700ml
価格:4980円

アラン蒸留所は素直な麦芽系の酒質であり、後は樽さえよければ良いウイスキーが出来る、下地の整った蒸留所の一つ。
麦芽に拘っているだけでなく、蒸留設備も小規模で、良い意味で小回りの利く開発が出来ているのでしょう。
ここ数年はオレンジアランを筆頭に、良質なオーク香主体のウイスキーをリリースしています。

この12年カスクストレングスも、ドライなオーク香、蜂蜜や麦芽の強い香りに微かなハーブのアクセント。
口当たりは粘性があるがフィニッシュはドライで強めのウッディネスと蜜のような甘さ。ハニージンジャー、ドライパイナップが中間で感じられ、加水すると麦芽の香りが引き立ち、フィニッシュも伸びる。
味を比較すれば、8000~10000円クラスのボトラーズに匹敵する完成度であるように感じます。

少し薄めでハイボールにすると、爽やかな木香が心地よい1杯としてこれからのシーズンにマッチした1杯に。
少量リリースで多くは市場に出回らないため、専門店が近くに無い方はネットでの購入が中心になると思いますが、ポスト・ナデューラとしてオススメの1本です。

取り扱いショップ一例。
アラン12年カスクストレングス(リカーズハセガワ)
http://www.liquors-hasegawa.com/SHOP/13410.html

※ショップによっては5000円を越えてるところもあります。