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MHDニューリリース紹介、多分飲んだ中ではこのボトルが最後になりました。
・・・というか、単に普通に忘れていました。掲載するの(笑)。いやー意識が飛んでました。
もちろん忘れたからといって、軽んじる出来のボトルでは無いことを冒頭で述べて、紹介に移ります。
 
BENRINNES
AGED 21 YERS
Distilled in 1992
700ml 56.9%
  IMG_1681
暫定評価:★★★★★★(6)
 
"かりんとう系の香ばしい硫黄香を伴うリッチなシェリー香。焦がしたキャラメル、レーズン、木の香りもある。
口当たりも香り同様にかりんとうやザラメ付きのカステラ、微かにハーブ。スパイシーでパワフルだが原酒のボディの厚みはそれほどでもない。
フィニッシュはドライで樽材由来のウッディネス、ブラウンシュガー、舌に染みこむタンニンを感じる。"

シルクプリントとシンプルな紙ラベルの組み合わせが美しいボトル。
今回リリースされたリミテッドエディションの中で、唯一明確にシェリー樽らしい影響が出ています。
(リフィルのシェリー樽が使われたボトルはいくつかありましたが。)
飲めていませんが、メーカーコメントやボトル仕様を見る限り、ブローラもポートエレンも同様でしょう。
実際使われた樽は、ヨーロピアンオークのシェリー樽。ボトリング本数2892本、ナチュラルカスクストレングスの構成ですから、全てバットであっても最低7樽前後のバッティングということになります。

味は硫黄感が少々気になりますが、全体的には生っぽい嫌味な味も無く、よくまとまったボトルだと思います。この辺は流石ディアジオといったところですね。加水は試していませんが、ストレートのままのほうがいいような気がします。
ベンリネスはオフィシャルだけでなく、ボトラーズからのリリースも少ない蒸留所。今後も定期的にこういったボトルを出してくれれば、蒸留所の特徴を抑える上でのマイルストーンになります。
ただまあ値段はもう少し抑えていただきたいのですけど。

ちなみに、誰が書いたのか定かじゃありませんが、ディアジオの資料に書かれたこのボトルのテイスティングコメント。
難解な表現が使われるのはいつものことですが、このボトルに関しては更に極まってます(笑)。
いずれどこかのサイトに掲載されるかな?