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スキットル片手に旅をするこのコーナー。
今回は週末、時間が取れたので2泊3日の式根島釣行に行ってきました。
式根島は伊豆諸島の一つ、東京からフェリーで約10時間(ジェット船で3時間)の距離にある、面積約3.7km2の小さな島。この手のひらサイズ感、島の人の暖かさが気に入って、住み込みリゾートバイトまで経験した島です。

伊豆諸島 式根島

就職してからも1年に1回は旅行していたものの、最近は結婚だなんだと色々あって、島へ渡るのは約3年ぶり。久しぶりの島は…なんも変わってませんでした(笑)
まるで昨日までここに居たかのような、錯覚を覚えるほどです。


さて釣り場は式根島の玄関口、野伏港。島まで行って港で釣りって…思うかもしれませんが、いやいやこれが下手に地磯に行くより釣れるんです。
野伏港は隣り島である新島に面した、つまり外洋に面した港で、両島の間で潮の流れが速まるだけでなく、付近を通る黒潮の影響もあって防波堤らしからぬ素晴らしい潮通しと濃い魚影に繋がっています。
(サウンドオブアイレイというと言い過ぎですが、潮の流れが早まると本当にザバザバと音がする位です。落ちたら沖まで流されて戻って来れないでしょう。)

(野伏港の先端。手前が新島、真ん中奥に利島も見えます。)

ルアーで青物狙い…と行きたいところですが、時期ではないため今回は餌釣りです。ターゲットは、メジナ、マダイ、イサキ、居たらシマアジ、ワラサなど。特にメジナ(クロメジナ)は式根島がメジナアイランドと言われるくらい魚影が濃く、どのシーズンでもアベレージサイズ40cm前後という釣り師垂涎のフィールドになっています。
タックルは必然的に大物仕様となり、4号5.2mの磯竿に、リールは6号ラインを200m巻いた6000番。ハリスは5号を4m。潮の流れに乗せて100m以上、時にはスプールめいっぱいの200m流した潮目から魚を引きずり出すにはこれくらいの号数が必要です。
そしてその引きといったら、アベレージサイズのメジナでも相当楽しませてくれるところ、50cm級、マダイ60cm級ともなると、4号の磯竿を三日月のように曲げてくれる、素晴らしいファイトを堪能できます。


(3年前に野伏で釣った真鯛60cmオーバー。今回も期待していたのですが…)

竿を出した2日間は、天気良し、風は穏やか海は凪ぎ。潮も良く、ぱっと見素晴らしい釣り日和です。
ただ、見た目に反してかなり厳しいコンディションに苦労させられました
まぁ海水を汲んだ瞬間、嫌な予感はしていました。冷たいんですよね。聞けば14度だとか。
だいたい17度くらいあると活性が上がってくるんですが、運悪く冷水帯に入ったのか、低すぎです。
こうなると魚は深タナに潜ってしまうのですが、そこに大潮で普段より速い潮の流れが邪魔をして、じっくり攻める事が出来ません。


(足元から湧き上がるような潮の流れ、これも野伏の特徴。)

であればとウキ下を10m(ハリス含まず)に落とし、手返しを早くして何度も同じポイントに打ってコマセを効かせる、数打ちゃ当たる作戦に出ます。
ファーストヒットは正体不明の魚にハリスを見事にぶっちぎられ、離島の怖さを改めて感じましたが、何とか2日間でアベレージサイズのメジナを4枚ゲットすることが出来ました。
消し込むウキ、ラインをひったくるような手応え、やっぱり最高です。ただ、島まで来たにしては寂しい釣果ですね。せめてもう1まわり大きいサイズなら・・・。


(2日目にゲットした40cm弱のクロメジナ3枚。味はどうかな〜。)

記事が釣りに偏ってしまいましたが、 久々に島に来たのですから全て釣りに使わず島内散策も楽しみます
島には24時間入れる無料の野外温泉が整備されており、ここも魅力の一つ。
写真の温泉の効能は内蔵系なので、酒飲みな自分、折角ですから内蔵を癒してもらいます。



暖まったところで景観スポットも。
ここはカンビキ展望台。特に夏場、青空と海のコントラストが最高なんですが、あいにく雲ってしまいました。
それでも開放感ある場所で吸う葉巻、スキットルのケイデンヘッド・ボウモア12年が旨いこと旨いこと。
夏場の写真は"カンビキ展望台"や"ぐんじ山展望台" でぐぐってみてください。



ちなみに今回の旅は、島で土産屋と漁師を営むご夫婦の家で厄介になりました。
リゾートバイトをやったお店でもあり、そこからのお付き合い。おっとお、おっかあと呼んでいますし、向こうも息子のように接してくれる。
そしていつでも遊びに来いと言ってくれる、本当に第二の両親のような人達です。
約2年ぶりに電話したってのに、名乗ってない一言目で「くりりんか!」って言ってくれたのは嬉しかったなぁ。


仕事の都合で休みが揃わず、2泊3日の旅になりましたが、やっぱり島旅は良いですね。
静かさっていうか、変わりの無さっていうか、時間の流れが違う場所に身をゆだねるのは最高にリラックス出来ます。
次は夏場に3泊以上の日程組んで、キャンプで島旅かな!

皆さんもぜひ、東京の島へ!