カテゴリ:
昨年3月、日本向け正規品がリリースされたマッカラン1824シリーズ。
本来は4種類あるのですが、日本向けには大人の事情で一番下のグレード(ゴールド)がカットされて、アンバー、シエナ、ルビーの3種類というラインナップ。
 
日本向けでは「100%シェリー樽」というマッカランのこだわりもアピールされ(他国向けは違うという話)、特にルビーは100%1stフィルシェリー樽、しっかり濃厚な味わいが特徴です。
これは当時で2万という価格設定なだけあって、そこそこ良い出来でした。 
そして、この1824シリーズの2015年正規ロットが日本に入ってきたワケですが、アンバーとシエナは代わり映えしなさそうだったので、とりあえずルビーだけ飲んできました。
なぜって、ルビーは去年のロットと比較して明らかに色が薄くなってたんですよね・・・。

MACALLAN1824
RUBY
2015 Lot
43% 700ml

IMG_1769

暫定評価:★★★★★(5)
 
"油絵の具の混じったシェリー香、レーズン、徐々にドライオレンジ、微かにアーモンドの香ばしさ。
ドライで天津甘栗のような甘く香ばしさのあるチャーオーク由来のアロマもある。
適度なコクのある甘い口当たり。ドライプルーン、ブラウンシュガー、徐々にチャーオークや濡れた木材、えぐみを感じる木のアロマ。フィニッシュはビターでドライ、タンニンが舌に染みこむ。"

2014年のロットからシェリー感のみを薄くして、その他のフレーバーはそのまま残したような印象です。
結果、変化が感じ取りやすくなった反面、少々アンバランスになってしまった感があります。
 
ラベルチェンジと共に味が変わるのは、この業界よくある話です。
ただこの1824のルビーに関しては、ラベルが変わってないのに味を変えて、しかもちゃっかり値上げもしちゃってるワケです。20000→24000円で20%UPです。
マッカラン18年が4月1日の値上げで20000円近くまで上がったのと、1996ビンテージの18年はフルーツ感が薄かったので、だったらルビー買っても良いんじゃないかと思っていたところに、これです(笑)。
  
うーん、まぁアジアをはじめウイスキー途上国でマッカランの需要が急上昇している中、大量生産で品質を維持するのは難しいのでしょう。ちょっと残念ですね。もちろん好みもあるので、こちらのほうがバランスが良いと感じる人も居るかもしれませんが、ことシェリー感だけで言えば明らかに薄くなりました。

IMG_1772
(写真左:2015年ロットサントリースピリッツ表記。 写真右:2014年ロットサントリー酒類表記。) 

ちなみに2014年旧ロットと2015年新ロットの見分け方ですが、日本向け正規品に関しては、裏ラベルで、サントリー酒類が入れているのが旧ロット、サントリースピリッツが入れているのが新ロットになります。
もしBARで2種類入れてる店があるなら(日本橋のY'sLAND IANにはあります)、飲み比べしてみるのも良いかもしれません。