カテゴリ:
引き続き、2015年春のMHDニューリリーステイスティング。
あ、意外と良いね、というのがこのボトルの素直な感想です。
元々クラガンモアのダブルマチュアードシリーズは異端というか、ちょっといじりすぎ感が個人的にあったので、今回も若干敬遠気味でしたが、飲まず嫌いはイカンですね。
 
CRAGGANMORE
DOUBLE MATURED
Bottled in 2014
(2001-2014)
40% 700ml

IMG_1763
 
暫定評価:★★★★★(5)
 
"乾いたオーク香、カラメル、麦芽の品の良い甘い香り。微かにレーズンを思わせるフルーツ香もある。
口当たりは甘い麦芽風味、シロップ入りの紅茶、ドライアプリコット、徐々にタンニンを感じる。
フィニッシュはビターでドライ、微かにスモーキー。強くはないが長く残る。"
 
 
クラガンモアはしっかりした麦芽感のある蒸留所であり、スペイサイドでありながら、ハイランド的な要素を個人的に感じるウイスキーでもあります。
同蒸留所のPRとしては、"1869年にこの地に設立されて以来、クラガンモア蒸留所は、現在に至るまで当時と同じ設備、ほぼ同じ手法によって製造を続けています。"
ということで、確かにオールドボトルや長期熟成のオフィシャルと現行品12年を比べても、味のベクトルは同じ方向を向いているように思います。
まぁオフィシャル12年に関しては、ラベルが簡素になった分、味も簡素になったかなって感じもありますが(笑)。
 
で、今回のダブルマチュアード。いじりすぎな感もなく、比較的良くまとまっています。
強みはあまり感じませんが、嫌みな点も無いのがポイント。まさに可もなく不可もなく。
ディアジオの技というか、落としどころが見えるようなボトリングです。

個人的にはダルウィニー、オーバン、クラガンモアが、今回のリリース3種の中で"まとまった3兄弟"。
誰が飲んでも美味しいところに落としてきていると思います。