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先日のMHDニューリリーステイスティング会にて。
3月初頭に発売したばかりのモートラックのオフィシャルボトル、レアオールド、18年、25年の3種類を一気にテイスティングすることが出来ました。

花と動物やレアモルトのリリースを除けば、実に20年以上ぶりにリリースされるモートラックのオフィシャルボトル。ディアジオがスーパープレミアムモルトとして位置づけるその中身。
レアオールドが意外と良い出来、というのは聞いていましたが、特に500mlでありながら価格が10万を越える25年が、いったいどこのBARに入荷するのか…そして仮に入荷しても注文するかどうか・・・。
そういう点でも今回のテイスティングは貴重な経験になりました。

(右)モートラック レアオールド 43.4%
暫定評価:★★★★★(5)
"蜜入りリンゴのような香りに、粘性のある口当たりから麦感やオレンジピール、
フィニッシュにかけて微かにスモーキー。
リフィルオークの生っぽいクセが少々感じられるが、全体的には好印象を与える構成。"

(中央)モートラック 18年 43.4%
暫定評価:★★★★★★(6)
"ほのかにサルファリーながら「モートラックらしい」と思えるシェリー系。
いわゆるミーティーなタイプで、カステラやプルーンのような甘さもある。
ミドルまではしっかりした広がりがあるが、フィニッシュは意外とあっさりしている。"

(左)モートラック 25年 43.4%
暫定評価:★★★★★★★(7)
"熟成感のある味わいで、25年というより、かなり長熟な原酒が使われている印象。
スムーズな口当たりからナッツやレーズン、煮たりんご、多彩なフレーバーがバランスよくまとまっている。
ボディはやや平坦で、フィニッシュは品の良いウッディネスと微かなスパイス。"



18年で王道的な、これまでの暫定オフィシャルボトル(花と動物、モートラック16年)のベクトルを継承している中で、レアオールドは近年のモルトらしい構成、25年はMHDオフィシャルのハイエンドとらしい誰が飲んでも美味しいと感じる味わいです。
また、スーパープレミアムと言うだけあって、価格もプレミアム・・・なだけではなく、それぞれ嫌味のないバランスのよいブレンドがされています。

参照:「野獣覚醒」― モートラック 発売開始
http://whiskymag.jp/mortlach/

しかし今回のリリースで最大の疑問は、"ダフタウンの野獣"ってなんやねん、ってことです。
初めて聞いたわ、そんな名称(笑)