ロングモーン 1968-2010 (41年) ゴードンマクファイル

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一時期鬼のようにリリースされ、コアな飲み手の感覚を麻痺させてくれたGMロングモーン@ケルティック。
ところがあれだけあったケルティックシリーズは忽然と市場から姿を消し、大ブレークしてオークション相場は軽く10万とか逝っちゃってる気がつけば高嶺の花。
この1968は85本しかアウトターンがありませんでしたが、ロングモーン全体では60年代のリリースが多かったのでまだBAR等で飲むことも出来るビンテージだと思います。

GORDON&MACPHAIL
LONGMORN
1968-2010
41 years old
700ml 57.6%

 評価:★★★★★★★(7)
 
"GMらしいカラメル感のある華やかなフルーティーさ、シロップ漬けのチェリー、煮詰めた紅茶の甘さと苦み。
口当たりは香りほどのフルーティーさはなく、カラメルの甘さから舌に染みこむタンニン、微かなハーブ。
フィニッシュは白桃缶、煮たリンゴを思わせるフルーティーさが苦みの中から出てきて長く続く。"
 
GMの"らしい"シェリー感、
ロングモーン"らしい"フルーティーさ、
長期熟成"らしい"ウッディネス、タンニン。
かなり"らしい"ボトルというのが自分の印象。
しいて言えばもっとフルーティーさがあれば、というのは贅沢な話。

ロングモーンを、自分の知る限り年代別に総括すると、1950年代から60年代にかけては、良い麦芽感のある原酒だったり、
トロピカルなフルーティーさがあったりと、ドラマ設定ではマッサンがべた惚れだったのもわかる素晴らしいモノを持っています。
そこから10年単位、あるいは5年単位で酒質側のフルーツ感が弱くなり、徐々にドライに触れていくわけですが、
最終的に1980年代以降はバーボン樽由来のフルーツ系、樽と酒由来の主従が逆転。
1996年には蒸留方法が変わったことで、さらに蒸留方法が1996年を境に変わっており、さらにニュートラルなタイプになっています。

なんともスコッチモルトのトレンドを地でいってる感がありますね。

ニッカウイスキー 4月7日販売開始の新ラインナップについて

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先日ウイスキーブームの考察を記事にしたところ、ニッカの取組(ハイボール缶など)についてコメントを頂きました。
時期もちょうどいいので、3月11日に発表されていた4月7日発売
となる竹鶴ハイボール缶と、 その他ラインナップについてまとめます。

※発売された3本を飲んだ記事は以下です。(4月9日追記)
http://whiskywarehouse.blog.jp/archives/1023865528.html


プレスリリース:好調なウイスキーハイボール市場に向けて本格展開開始!(3月11日)
■缶入りハイボール3ブランドを新発売
『竹鶴プレミアムハイボール』『ブラックニッカ クリアハイボール』『ニッカハイボール』
■『ブラックニッカ フリージングハイボール』目標設置店数上方修正
1月からの展開が好調、年内の目標設置店数を3,000店から5,000店に上方修正
http://www.asahibeer.co.jp/news/2015/0311_2.html


(画像引用:アサヒビール 竹鶴プレミアムハイボール)

竹鶴ハイボールについては、2010年に発売した、重厚感をしっかり出した12年ハイボール缶がはしり。
これは本当によく出来ていて、熟成感も感じられる美味しい缶ハイボールでした。
しかし当時ハイボールブームと言いつつも、1缶300円弱という生ビールと同等の市場に殴り込んだのは、かなりチャレンジングな戦略だったと思います。

その後ノンビンテージの竹鶴ハイボール缶が販売され、これは華やかな傾向にブレンドを替えての販売ながら、これまた従来の缶ハイボールにはないフレーバーの出方で個人的に好みでした。
現在限定販売している竹鶴ハイボール(通称マッサンハイボール缶)は、モルティながらこれまでと違う印象もありますが、ブームで売れてるだろうし継続すればいいのにと思っていたら…このニュースw。
新発売といいつつ原酒の制限もありますし、ブレンドはあまり替えないで展開してくるのではと思います

竹鶴ハイボール缶の魅力は、モルトウイスキーのハイボールというのもさることながら、純粋なウイスキーハイボールの缶入りであることだと考えています。
これは現時点ではニッカの独自ラインナップであり、「原材料、モルト。水割りウイスキー(発泡性)」という、生ビールのように至ってシンプル。
大多数の消費者はここまで求めてないかもしれませんが、角ハイ缶をはじめ、現在販売されてるハイボール缶は、おおよそウイスキーと言えないレベルで色々混じってますので、本物・本格志向に竹鶴イズムを感じます。

そして今回はもう2種類ある新発売のうち、
竹鶴ハイボール缶と同分類の水割りウイスキー(発泡性)、ブラックニッカクリアハイボールの新発売に注目しています。
ブラックニッカクリアブレンドをウイスキー分類するのかどうか(日本の酒税法上はウイスキーですが)、という議論が無いわけじゃないんですが、既に250mlでリリースしていたモノをリニューアルし、容量も350ml仕様をラインナップ。
予想価格170-180円からも、角ハイ缶と見事にカチ合うものを投入してきました。
まるでかつてのイミテーションウイスキーと、本格ウイスキーの市場争いを見るようです。

アサヒの独自調査では、ドラマ効果もあって食事中にウイスキーを飲む方が増加しており、比率として飲み方はハイボールが約半数。
ソーダと氷の常備が不要で、手軽にウイスキーのソーダ割りが楽しめる本格缶ハイボール(あえて本格と書きます。)に、可能性があると感じているのではないでしょうか。
現に原酒の確保は国内向け製品を優先していくともあり、ニッカの戦略は国内の地固めから。家飲みだけでなく飲食店への展開もさらに力入れてきてますね。
サントリーの牙城を崩さんとする今後の展開に注目です。


参照:夕食時にウイスキー!  マッサン効果くっきり
http://news.biglobe.ne.jp/trend/0324/ovo_150324_0567733666.html

参照:『マッサン』ブームに終わらせない! ニッカウヰスキー、"強気"の背景
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1503/13/news089.html


参照「マッサン」竹鶴夫妻ゆかりの期間限定商品が大人気
http://diamond.jp/articles/-/68624

グレンモーレンジ 1963 オロロソシェリーフィニッシュ 22年

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過去にイベントで飲んだボトルのご紹介。

グレンモーレンジのビックビンテージ1960年代、その中でも傑作と名高い1本です。
このボトルは日本橋のIANにて。イベント時のご厚意でちょっとスゴイ価格で飲ませて貰いました。

Glenmorangie 1963
22 yearas old
Oloroso finish
750ml 43%

評価:★★★★★★★★(8)

"とろりと甘い蜂蜜入り紅茶のようなアロマ、果実香は熟したオレンジのよう。
プレーンでクセが無く、透明感を感じる良い意味で単調な香り立ち。
口当たりは樽由来の熟成香から、シェリー、アプリコット、紅茶、乾煎りした麦芽、
フィニッシュはあっさりとした上質な和菓子のような甘さが長く残る。"

個人的にモーレンジの60年代でベストはカローデンの戦いですが、このボトルも侮れません。
モーレンジの酒質はそもそもクリアというか、余計な主張が少ないため、シェリーと合わせると純粋に使った樽のレベルがモロで反映されていく印象があります。
そのためか、シェリー樽熟成のカローデンしかり、150周年記念然りは非常に評価が高いところ。

このボトルは1年間のシェリー樽フィニッシュで、一見してシェリー感は薄いようにも思いますが、まるで上質な紅茶を思わせる透明感のあるシェリー感に仕上がっており、高い完成度、バランスを堪能させてくれます。

現行品は現行品で評価すべきポイントがあります。
実際グレンモーレンジの現行品や近年リリースには光るモノがあるわけですが、それはそれとしてオールドの名品と呼ばれるものには、それ相応の魅力が備わっているのだと教えてくれるボトルの1本です。

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