サントリー 山崎15年 樽出原酒 

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先週から散々飲み続けているので、今日は休肝日に。
こういうときは考察、分析系ネタでいくんですが、ちょっと仕事に押されて時間が取れなかったのでストックネタです。
今更的なボトルですが、当時はあまり評価されておらず、好きな人だけ買っていた蒸留所限定品(及びイーリカー取扱)、最近は市場から消えて高騰しています。
 
SUNTORY SINGLE MALT
YAMAZAKI
Aged 15 years
56% 600ml

 
暫定評価:★★★★★★★(7)
 
"華やかでウッディー、ミズナラ系のアロマ、シロップ漬けのチェリー、レーズン。
口当たりはリッチで甘く華やか、メープルシロップ、濃い目の紅茶、微かな酸味とコクのある味わい。フィニッシュはドライで熟成感を感じるしっかりとしたウッディーさが長く続く。"
 
12年ほど軽くなく、18年ほどこってりでもない、バランスがいいだけでなく香味はしっかり存在感がある。良い仕上がりのシングルモルトです。加水は試せて無いのですが、経験則から良い変化を期待できそうです。

サントリーのウイスキー、山崎のキモは、なんと言ってもミズナラ原酒。
もちろんシェリーやパンチョンなどの各種樽はある(特に最近はパンチョンの比率が増えている。)のですが、この山崎しかり、ブレンデットの響しかり、これというボトルには必ずといって良いほどミズナラの姿があります。
オールドボトルだと、当時のローヤルやリザーブからも感じることが出来るくらい。
 
なぜここまでミズナラなのか。
それは過去、入手したバーボン樽、シェリー樽以外に、不足を補うためにジャパニーズオーク(ミズナラ)で樽を作ったことがひとつ。そしてそこから得られたノウハウはサントリーに蓄積され、こうした原酒を安定してリリースできる土台に繋がったのだと考えています。
またニッカにもミズナラ樽はあったのですが、方針として新樽にシフトしており、そこが蒸留所の個性を分ける要因、違いに繋がっているように感じます。両者のブレンドで鶴と響を飲み比べると、その方針の違いは明らかです。
(確か1980年代ごろを境にシフトしたと聞いたような…)

最近でこそ評価されているミズナラ原酒ですが、ブレンドして他の樽の原酒と混ざってこそ真価を発揮するように思います。
特にシェリー系との相性が良いですね。華やかな香りのミズナラに不足しがちなボディ感、厚みを補う形。そして原酒にライトピートタイプが含まれてると最高!
…ってまあそれが響21や30年だったり、昨年販売されたビックカメラのオリジナルブレンドだったりするんですがw

話をこのボトルに戻しますと、このボトルにも上述同様に、ミズナラをベースとした"らしさ"を感じる仕上がり。
うーんなぜコレを買わなかったのか…なんですが、まあ当時(2005年前後)で1万出したらスコッチで1960年代蒸留とか買えましたから。違う方向を向いていました。
先日情報公開したニッカのウイスキー各種も、将来そのように言われる時期がくるんでしょうか。

アードベッグ6年 (2000-2006) インプレッシブカスク ~Anticipation~

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昨日はアードベッグデーでしたね。
その前日のシークレットは応募しようと思っていてすっかり忘れ、昨日は昨日でハナから仕事で潰すつもりだったため参加せず。
つまり、あれだけ200周年だ煙臭い1週間だのと煽って、ネタにしておいて、参加しなかったワケです。
ディアジオ様、大変申し訳ございません(笑)。

200周年ボトルの一般市場向けについてはBAR等で順次解禁していくでしょうから、ちゃんと飲んでこようと思います。
そんなわけで昨夜の1杯はせめてものアードベッグ繋がり。我が家にある唯一のアードベッグです。
 
Impressive CASK
ARDBEG
Aged 6 years
Distilled 2000
Bottled 2006
700ml 62.7%
~Anticipation~
アードベッグAnticipation 
評価:★★★★★★(6)

”強めに燻した麦芽香、ヨードと塩素を伴うアロマがアイラモルトであることを主張する。ナッティーな香ばしさ、ピーティーでドライ、奥にはエステリーな香りがちらつき、微かな硫黄香も感じられる。
口当たりはパワフルでオイリー、香り同様に香ばしい麦芽香、微かな酸味、そしてピーティー。フィニッシュはスパイシーで塩っ気と強いピート香が持続する。
オフィシャルと同じくらいの度数になるように加水するとバランスが良くなる。開くというよりも親しみやすくなるというのが個人的な印象。”
 
先月持ち寄り会を開催した際、いつもお世話になっている方から頂いてしまった1本。
なんか色々ありがとうございます。見慣れないラベルですが、妙に完成度が高いというかかっこいい。
”Anticipation”なんてモデル聞いた事無いし・・・どこかのBARの周年か何かだろうかと確認してみたところ、オリジナルラベル作って楽しまれた際の1本とのこと。
なんというか、あまりにハマりすぎていて普通にオフィシャルかボトラーズの何かだと思ってしまいました(笑)
なるほど、こういう楽しみ方も面白いですね。

このボトルの中身はインプレッシブカスクのアードベック2000、6年もの。
アードベックは若いベリーヤングからのシリーズが高評価であるように、若くてもそれなりに飲める蒸留所です。
このボトルも若さがあってパワフルですが、それ以上にらしさがしっかり感じられます。
加水も良い感じで、薄くならずにバランスが良くなるってのは大切な要素のひとつ。
こういう蒸留所の個性がっつりでハイプルーフなボトルは、ボトラーズだからこそだよなぁとじっくり楽しませて頂きました。
Antipationは予期、予測してそれを役立てる、発展させるという意味。アードベック蒸留所のまさに今を現したようなネーミングです。

さて、オリジナルラベルでボトリングするのは、ドリンカーにとって夢のひとつだと思いますが、似たような企画がいくつかある中で、ウイスクイーでもマイドリームドラムという企画を展開しているようです。
テンプレートが決まっていて自由度は少ないようですが、こういう企画もあったんですね。(知らんかった・・・)
ご参考:ウイスクイー・マイドリームドラム
http://www.whisk-e.co.jp/product/mydreamdram.html

5月26日現在売れ残っているのはグレンギリー1989のみ。
テイスティングコメントにはパフュームの文字。
値段は最近の相場を見るとアリかなと思う反面、パフュームに耐性が無い私は、どなたかそっち方面がお好きな方に譲らせていただきます(笑)。 

ボウモア17年 (1994-2012) ウイスキーフェス大阪記念ボトル

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先日ウイスキー仲間から頂いたブラインドテイスティングサンプル
既に回答は伝えていて、正解も聞いている状況ですが、今回は蒸留所絞りという簡易クイズでしたので、テイスティングはこちらで公開。
ただまぁこの蒸留所に関しては、このビンテージであると伝えた段階で、だいたいの飲み手には伝わるレベルであるほど特徴がはっきりしています。
先日記事をUPしたストラスアイラとはまったく逆の位置づけ、つまり個性的と言えるのだと思います。

BOWMORE
"WhiskyFestival2012 in OSAKA"
Distilled 1994
Aged 17 years
700ml 54.6%

評価:★★★★★★(6)

"グレープフルーツ果汁を思わせる瑞々しいほどの果実香、作為的とすら感じる。そこから灰っぽいピートスモーク、塩素、微かなヨード香。最初の果実香は時間と共に抜けていき、えぐみが強くなってくる。
口当たりは勢いがあり度数相応の力強さを感じる。グレープフルーツやパイナップル、そしてピート、乾燥した牧草。中間の変化は乏しく、ボディーは軽め。
フィニッシュはスパイシーでピーティー、舌の上を塩分がコーティングする。
時間経過や加水で、上面にある果実味が崩れてしまう。変化を楽しむならいいが、注いだ後は早めに飲んでしまいたい。"

作為的な果実感が強い印象を受けたが、らしさも充分感じるボウモア。蒸留所絞りの予想でも、ボウモアだと思うんだが・・・と回答しています。
歯切れが悪いのは、仲間内で腹黒いヤツが数名おり、90年代ボウモアに似たフレーバーを出すアードモアを出してくることもあるため、「まさかアードモアじゃないよな」と保険をかけたため。
特にこのサンプルは時間経過で香りや中間の抜けが進んだので、勝手に迷宮にハマりかけました。
出題者にそんな意図はなかったんですが・・・邪推してしまうのはブラインドをする上で本当に良くないことですね。

今回のボトルも飲めていなかったので、またしてもありがたい出題でした。
ザリガニ・・・ではなくてロブスターなんですか、このラベル。評判の良いボトルだったと記憶しています。
スリーリバースの取り扱いとのことですが、この味の作為的な感じ、樽はエージェンシーの経由でしょうか。
元々はダンカンテイラー、ピアレス香なんて言われていたアレ。最近はケイデンヘッドもこんな感じで"味付け"感があるボトルを出しています。
まぁ初期のダンカンテイラーはリフィルオーク系の樽の使い方が上手だっただけだと思うのですが、最近は露骨なモノも増えてきました。
自分はウマけりゃ良いの考え方なので、ウラで何やっても味が良ければOKですが、この件については、いつか誰かが答えをリークしてくれないかなと期待しています。

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