editeur掲載

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WEBメディアであるediteurから取材の依頼があり、以下の記事の執筆に協力しました。
っていうか気がついたら掲載されていました(汗)。


新興国で人気拡大「ウイスキー投資」の魅力(editeur 10/9)
http://prestige.smt.docomo.ne.jp/article/11344

タイトルを見る限り、もろウイスキー投資推奨のそれですが、中身は
"ニュースなどで取り上げられているウイスキーの情勢"
"転売の注意喚起"
"ウイスキーの魅力や楽しみ方"
という形に仕上げてあります。
 
投資・転売は個人の自由だと思います。ただ関心が高まっている分野の中で、愛好家の視点としては、まずは飲むこと、学ぶことによる楽みも知ってほしいなと。
いくつか字数制限でカットされてしまった記載や、反映されなかった表現もありますが、以前書いた"ウイスキー転売のリスク"に関する記事と、同じベクトルのイメージです。

最初はタイトルの通り、かなり「投資推奨!」的なモノでした。
これじゃ自分は書けないので、ライターさんには「自分が受けれるのはこのレベルまで」と方針転換をお願いしました。投資の専門家でもウイスキーの専門家でもない、"いち愛好家"  の自分が、そうした内容は書けません。あくまで一般的な話にとどまります。
もちろん、 ヤフオクに関してはウイスキー関連の出品全般はほぼウォッチしていますし、たまに海外オクも覗いてます。情報収集もそれなりにしていますので、 ある程度状況は理解していますが…。
(懐事情、お小遣いの関係であまり高価なモノは買えませんけど。)

依頼があった際は受けるべきか悩みました。ただ、自分自身ブログで書いてる内容でもありましたので、そのレベルで良ければと。 それがそのまま掲載の運びとなったことは正直驚きました。
あと自分の紹介文が書かれるのは恥ずかしかったですね(笑)。


なお本件に関して、ギャラ、 報酬の類は一切いただいておりません。
自分は特別な知識はほとんどなく、勉強がてらブログを書いている身分に過ぎませんので。
それを承知されてご依頼頂きましたので、書ける範囲で書かせて頂きました。
エディトゥール様、ライターのMatsubara様、色々とご面倒おかけしました。

サントリーウイスキー 響17年 現行品

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ブレンダーの技を感じるボトルは何かと聞かれたら、スコッチではオールドのバランタインを、ジャパニーズでは現行品の響17年以上のラインナップを迷わず答えます。
響が素晴らしいブレンデッドウイスキーであることに、異論の余地はありません。そしてこれほどのブレンドを量産できるとか、サントリーの原酒保有量とブレンダー陣は化物か?
今日は180mlボトルを貰ったので、ストレートにロックにガブ飲みします(笑)。

SUNTORY WHISKY
HIBIKI
17 Years Old
43% 

構成原酒:山崎、白州、知多
評価:★★★★★★★(7)

香り:華やかな香り立ち、オーク、バニラ、甘栗、煮た林檎、そしてミズナラ香、微かなスモーキーさ。
ほんの少し水をたらすと見事に香りが開く。熟成感のある華やかなオーク系のアロマがさらに強くなり、麦芽系のフレーバーも感じられる、多層的なアロマ。

味:スムーズな口当たりから開く華やかなウッディネス。香り同様多層的な香味で、麦芽、蜂蜜、熟した洋梨、オーク材、甘栗、徐々にスモーキーなフレーバーが鼻に抜け、ピートも感じられる。余韻は染み込むような心地よいウッディネス、口の中が樽香やピートなどの華やかでほろ苦い香味でコーティングされ、長く残る。

初期の開発コンセプトがブラームスの交響曲というだけあって、オーケストラというにふさわしいブレンデット。
様々な原酒、樽香、個性が渾然とまとまって、ひとつの形を作っている。その中に感じられるミズナラのアクセントがサントリーらしさ。また最後にピートが出てくるのも個人的に好み。
飲み方はストレートで飲んだ後は少量加水で。オーク香など幾つかのフレーバーに広がりが出る。また響17年や21年(30年は試して無いから知らんw)はロックが旨く、氷で崩れず長く持続する味わいは評価すべきポイント。


正直、響はこれまで不遇な扱いを受けてきたように思います。
これだけ完成度の高いウイスキーは、少なくとも同価格帯の現行品ブレンデットスコッチでは対抗馬が見当たりません。受賞基準が若干怪しいWWAでの成績も、響は疑う余地なしです。

そのウイスキーが店頭価格8000円、オークションなら5000円そこそこ、夏や冬のギフトの時期はそれはもう出品が多く・・・。上位グレードの21年も1万ちょっとで買えました。
それがドラマにブームによって日の目を見た、そうしたら原酒が足りなくなって大幅値上げとなってしまった。でもまだ終売にならず、ラインナップにあることがサントリーの凄さと言えます。12000円の希望小売価格も、ウイスキー全体の相場で見れば決して高くない。もちろん定価で店頭に並べばですが…。

1989年の発売以来、現在の17年に当たる響はマイナーチェンジを繰り返してきましたが、決して味そのものが落ちることはなく、むしろ完成度を高めてきたと言えます。
今初期品と17年を飲み比べると、初期のほうが濃厚ではありますが、奥行き、バランス、完成度という点では現行品に評価すべき点があると感じます。
これは当時は使える原酒の幅、グレーンの熟成も発展途上だったためでしょう。日本のブレンデッドウイスキーの歴史はグレーン製造と共に始まったと考えているのですが…長くなるのでこれはまた後日。

入り口広く奥が深い。万人に共通する味であり、経験を詰んだ飲み手はさらに奥まで踏み込んでいける。良いウイスキーです。
そういえば、一度評価の高いBARが作る響17年の水割りを飲んでみたいですね。
何度か飲んできましたが、この店がオススメというのがありましたら、ぜひ教えてください。

ホワイトホース ファインオールド 1970年代初頭流通 ”ウイスキー特級” JAPANTAX

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ホワイトホースはラガヴーリンをキーモルトの一つとするブレンデッド。
スモーキーなフレーバーが避けられたアメリカ市場とは異なり、日本市場にはジャーディン社主導のもと大量のストックが70-80年代にかけて入ってきたようです。
先日紹介したデラックスなど日本限定品のリリースを始め、今回のボトルのように1970年代前半からラベルに直接"特級表記"が印字されているのも、それだけ日本市場が大きかった事が伺えます。

WHITE HORSE
Fine Old Scotch Whisky
JAPAN TAX
1970's
43% 760ml

構成原酒:ラガヴーリン、グレンエルギン、クライゲラヒ
評価:★★★★★★(6) 

香り:焦げたカラメルソースのような甘くビターな香り立ち、オールブラン、オレンジピールチョコ、ヨードチンキ、スモーキーでピート由来の土や微かな草っぽさ。 奥には蜂蜜や煮たリンゴを思わせる熟成香も。

味:とろりとした濃厚な口当たり、カラメルの甘みと苦味、オールブラン、古酒特有の微かなヒネがママレードジャムのよう。底支えにどっしりしたピートフレーバー、後半にかけて存在感が増してくる。鼻抜けはスモーキーで焦げた薪の香り。
フィニッシュはピーティーで、ほのかなスパイス。苦味が沸き立つように戻る長い余韻。

カラメル、ピート、麦芽の3拍子で構成されていると言っても過言ではないボトル。濃厚でラガヴーリンを思わせるピーティーなフレーバーに、まったりとしたカラメルや蜂蜜系の当時のグレンエルギンの風味もある。一見すると単調であるが、個性的であるゆえそれが強みでもある。たとえるなら素材の味を生かしたど直球料理。 
ボディのある酒なので、ハイボールにすると程よいコクにスモーキーさがマッチして、オールドブレンデットのハイボールでは定番と言える。 


ホワイトホースのラベルは頻繁に変更されていないものの、1970年代だけは別。実に4種類のラベルが1970年代だけで流通しており、ホワイトホースの変革期であったように思われます。
ボトルの見分け方ですが、流通していたラベルの時期で分けると・・・ 

1970年代初頭あるいは1960年代後期頃
・4頭引きの馬車が書かれたラベルでスクリューキャップ
・白馬が1頭のみのラベルでFine Old表記が無い
1970年代初頭から1970年代後半
・Fine old表記あり(JAPAN TAXがあれば70年代初頭、なければ中期)
・白馬のマークが一回り小さくなる(70年代後期、750mlなら80年代流通)

こんなイメージ。
この時代はラガが効いててスモーキーな風味が際立っているのが特徴なのですが、特に上に行くほどそれが濃くなる印象。4頭引き時代でメタルスクリューキャップはレアですが、濃いですね。状態も下手にティンキャップ時代(60年代以前)に手を出すより断然良いものが多いです。
後はバランス型ですが決して悪いわけではなく、全体的な完成度が魅力。今回のボトルも良い感じです。

1980年代に入ると、ホワイトホースはライトタイプにシフトし、上述のように白馬のロゴが一回り小さくなって750ml容量に。スコッチオデッセイによると、アメリカ市場向けにキーモルトをクライゲラヒに変えて、味わいをライトにしたという話です。飲み比べると、ピートの重さなどだいぶ違いがあります。

なお、ジャーディン社取り扱いのホワイトホースは、日本の代理店として長い歴史がある関係で、特級表記と合わせて記載されるコードが80年代に入っても3ケタのままです。
コードが少ないから古いというワケではありませんので、判別の際にはご注意ください。

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